JAHFA 日本自動車殿堂 2019 殿堂者(殿堂入り)/2019 歴史遺産車/2019~2020 殿堂イヤー賞を発表致します。
1.2019 日本自動車殿堂 殿堂者(殿堂入り) 3名
小杉 二郎 氏 「工業デザイン思想」に基づく車づくりの先駆者
小杉 二郎氏は、自動車の新たなデザイン開発に貢献し、当時、社会に馴染んでいなかった「インダストリアル(工業)デザイン思想」の重要性を提唱し、デザインは技術開発と同様の作業工程があることを提示し、先駆者として多くの功績を残されました。その偉業をたたえ永く伝承して参ります。
染谷 常雄 氏 エンジン滑り軸受解析の道を拓く
染谷 常雄氏は、エンジンの滑り軸受の振動及び安定性と、油膜圧力との関係を理論解析と実験により明らかにし、滑り軸受の国際標準化や燃焼機構の解明と制御、さらに大気汚染行政への支援とその推進など、学術の発展に多大なる貢献をされました。その偉業をたたえ永く伝承して参ります。
大槻 幸雄 氏 大型二輪車の開発によりカワサキブランドを確立
大槻 幸雄氏は、大型二輪車の開発において優れた加速性能および最高速度を実現し、また排ガス規制対応のため2ストロークから4ストロークへの転換を図り、カワサキオートバイのブランドを確立するとともに、ガスタービン研究に優れた業績を残されました。その偉業をたたえ永く伝承して参ります。
2.2019 日本自動車殿堂 歴史遺産車 4車
三菱A型(三菱甲型) (1918年)
三菱A型は、日本で最初の量販車とされている。1918年に図面や知識、工具もない中で、当時の欧州車を分解・研究し、部品を一から自作するとともに、設計から生産、販売、さらにアフターサービスまでを視野に入れながら量産化の模索が行われた。その先見性と努力が結晶となった三菱A型は歴史に残る貴重な名車である。
いすゞエルフ TL151 型 (1959年)
いすゞエルフは、1959年の発売以来、60年にわたり、積載量2~3トンクラスキャブオーバートラックのトップブランドとして君臨してきた。その初代TL151型は高い積載性と優れた運転席設計に加え、経済性と高出力、信頼性に優れたディーゼルエンジンを搭載し、その後の小型トラックのディーゼル化の流れを牽引した歴史的名車である。
ヤマハ スポーツ SR400 (1978年)
ヤマハスポーツSR400は、1978年の発売以来40年にわたり、単気筒エンジンの中型免許で乗れるバイクとして、独特の味わいと魅力をライダーたちに提供してきた。2度の排ガス規制の壁を乗り越え長期にわたり生産を継続し、世界でも貴重なロングセラーバイクとして評価される歴史に残る名車である。
マツダ/ユーノス ロードスター (1989年)
マツダ/ユーノスロードスターは、変わらぬコンセプトを維持しながら、四代にわたり作り続けられてきた。累計生産台数は100万台を超え、ライトウェイトスポーツカーとしての世界記録をいまなお更新し続けている。魅力的なスタイリングやクルマを操る楽しさを提供し、日本の技術水準の高さを世界に知らしめた歴史的名車である。
3.2019〜2020日本自動車殿堂 イヤー賞
2019〜2020日本自動車殿堂カーオブザイヤー(国産乗用車)
「トヨタ カローラ/ツーリング」および開発グループ
TNGAプラットフォームによる商品力の向上
充実した予防安全装備「Toyota Safety Sense」
信頼のT-Connectサービス
2019〜2020日本自動車殿堂インポートカーオブザイヤー(輸入乗用車)
「メルセデス・ベンツ A クラスセダン」およびインポーター
シンプルなフォーマル・セダンの先駆け
先進のインテリジェントドライブ
対話型インフォテインメントシステムの進化
2019〜2020日本自動車殿堂カーデザインオブザイヤー(国産・輸入乗用車)
「BMW Z4」およびデザイングループ
新しいデザイン言語で包まれた伝統のロードスター
低重心シルエットに調和するデザイン
高性能インスツルメントによる快適運転
2019〜2020日本自動車殿堂カーテクノロジーオブザイヤー(国産・輸入乗用車)
「日産スカイライン プロパイロット 2.0」および開発グループ
ナビ連動高速道路運転支援システム
360度センシングによる車両周辺状況の検知
インテリジェント・インターフェース