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米国自動車殿堂とのお付き合い

米国自動車殿堂は、日本自動車殿堂のいわば先輩団体で頼もしい存在である。当会も発足から、交流を続けてきた。おそらくは、米国自動車殿堂自体も、その先輩の米国野球殿堂を参考にしたのだろう。これらの団体に共通するのは、主にプレイヤー等として活躍した個人を殿堂が顕彰することで、球団や会社を表彰するのではない、という基本姿勢である。
日本自動車殿堂の場合、企業家、技術者、市場開拓者、ドライバー、交通関係者、ジャーナリスト、学者など、様々なジャンルの方々を顕彰させていただいている。この選択の視野の広さと多様性こそが、「殿堂らしさ」である。

私は元米国移民の血筋なので、アメリカとは縁が深い。2023年9月にもデトロイトに行き、フォード博物館に近い米国自動車殿堂の本部を表敬訪問、米国自動車殿堂プレジデントのサラ・クックさんや、当会の顧問でもあり、日米の橋渡しで活躍する米国在住自動車コンサルタント、早稲田大学モビリティ研究会実行委員(米国支部)の大澤三保さんともお会いした。
米国自動車殿堂は、小さな美術館のような洒落た建物を持っていて、実にうらやましい。展示も見ていて飽きぬ工夫がある。一昨年は大野耐一さん、昨年は藤澤武夫さんと、日本人の米国自動車殿堂入りも続き、日本自動車殿堂も協力体制が整っており、対応している。
日本自動車殿堂も先駆の米国自動車殿堂に学ぶことがたくさんある。今後も情報交換をして、活動に生かしていきたい。

令和6年8月1日

日本自動車殿堂 会長 藤本隆宏


2023年米国自動車殿堂本部を表敬訪問、プレジデントのサラ・クック氏(右側の女性)とともに。後ろの車両はホンダS800レーシング。

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